モラの居場所
掲載日:2007年10月20日
生き方
夫には一年のサイクルの中で 身近な人間に見せる4つの顔があります
*ハネムーン期
*開放期
*緊張形成期
*暴力期
これはDV加害者特有の現象ですが、ごく普通に生活している人たちにとっては
こんな人間が存在し、更に なぜ そのような人と一緒に暮らしているのか・理解し難い ことと思います
また、第三者から見れば「好きで一緒に居るのよ」といったような妻側批判も加わります。
確かに・私達は好きで一緒になったのです
好きで一緒になったからこそ「諦めきれない」のです
だから「私が我慢さえすれば・・」と 一途に思い込むし 一途に奉仕してしまう
それは こちらに「自己卑下感」を植えつけてしまった<何か>が存在するのですが
どうしても自分の価値を自分で認めきれないその<何か>に囚われてしまった為に
現状を「相手に奉仕することで 自分を認めてもらおう」と躍起になる
その心理をモラやDV加害者は餌にしてくるのです
そこを理解さえすれば こちら側が餌食になることはなくなるのですが・・・
現実は「自分の命の価値」を自ら蔑んでしまう生き方を選んでしまう人たちがいます
それが 前回述べた「機能不全家庭」で育った子供達です。
「機能不全家族」とは
問題は「夫婦」となったその時ではなく 幼少期のその人・それぞれが与えられた家庭環境や周りの環境によって形成されています
今や時代は「お金さえあれば」の時代
だからこそ 親はお金の投資で 子供にデスクワーク教育を施し、
見事なまでに「秀才」を望みます
子供は親に気に入られたいが為に 必死(?)でお気に入りの仲間入りを果たそうと躍起になるし、その枠から落とされまいと表面だけでもその場を取り繕おうと歩きます
親は学校での評価だけを結果とし、自分の子供達の中に「優劣」をつけ批評家となります。
そんな中で育まれたもの・・
それは「出来る子」と「落ちこぼれ」による親の意識の偏りです。
出来た子供には親は賞賛と賞金が与えられ、
落ちこぼれには親の「横目視線」が与えられます。
その結果生まれた「俺様論者」
その結果生まれた「愛情飢餓」
いずれも その子供に罪はありません
「親の都合の好い子供」で育った彼らは「特権意識」を勝ち得、世の中に「俺様主義」を当然とし 船出します。
かたや「落ちこぼれ」となった子供は
「誰かが自分を必要としてくれる事を必要とする人間」として 生きて行く事となります。
「玄関と応接間」の生活
「俺様は特別」で育った子供達は 当然のように「特権意識」を持っている訳で
そこには「俺様に限って間違いなどあろうはずもない」という意識が前提にあり
そこをつつかれる事は その当事者の命をも脅かすほど恐ろしいものです。
マズローの欲求段階説
1)生理的欲求
2)安全の欲求
3)親和(所属愛)の欲求
4)自我(自尊)の欲求
5)自己実現の欲求
これら一つ一つの段階を踏まえたうえで「自己実現」があるのですが、彼らはいきなり「自己実現」を求め走り出します。
そこに大きな問題が起こるのです。
マズローは、自己実現した人の特徴として、客観的で正確な判断、自己受容と他者受容、自然な態度、自発性、自律、心理的自由などを挙げている。
又、優秀な人ほどこの段階を駆け上がるのは速いが、自己実現を果たし、自己超越の域に達する人は極めて少ない。数多くの人が階段を踏み外し、これまでその人にとって当たり前だと思っていた事が当たり前でなくなるような状況に陥ってしまうとも述べている。
(ウィキぺディアより引用
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